屏風について①
~名称について~
■表(オモテ)
屏風の顔となる部分です。
■裏(ウラ)
屏風のうしろとなる部分です。
■椽(フチ)
塗椽・生地椽などがあります。
木地材質は襖椽と同様にして色々とあります。
形は山丸・角・角丸・総丸があります。
■オゼ
オデともいい、屏風・襖などの立ての見込み部分のことをいいます。
屏風を表から見て、表の出オゼ・裏の出オゼといいます。
~屏風の製造工程~
■蝶番(チョウバン)
屏風の折りたたみ部分の加工の方法です。
<紙蝶番>
和紙を重ねて貼った伝統的な蝶番の工法。
<紐蝶番>
屏風の縁を強靭な紐で縫い合わせた蝶番の工法。紐には鹿革のなめし革や真田紐etcを使用します。
<金蝶番>
金属製の専用の蝶番の工法。ピアノ蝶番・一般の金物蝶番・特殊型金物蝶番etcがあります。
~屏風の数の数え方~
時代により異なり、様々な数え方があります。
屏風の一面を一扇(イッセン)・一曲(イッキョク)と呼び、二面を繋ぐと二曲(ニキョク)六面を繋ぐと六曲とし、
それを一隻(イッセキ)・一貼(イッチョウ)・一畳(イチジョウ)といいます。
一隻=半双(ハンソウ)
二隻=一双(イッソウ)
六曲一双(ロッキョクイッソウ)=6扇(6枚折の屏風)が2隻
二曲半双(ニキョクハンソウ)=2扇(2枚折の屏風)が1隻