まめ知識

10月の豆知識

2011年10月 1日

10月の行事
10/1       更衣 
            8:00~9:00   flag    当社 本社≪社内清掃日≫
10/3        7:00~8:00    flag   当社本社≪早朝英樹塾≫        
  101010/9       寒露(カンロ)
10/10                 体育の日
10/11                 炉開き
10/12       芭蕉忌
10/21                 土用
10/24                 霜降(ソウコウ)
10/31       ハロウィン
         
  ~   ちょっと目線を変えて少し勉強してみましょう! clip   ~

 
  shine  掛軸(カケジク)について vol.2   shine
       ~ 様式について ~

 掛物の様式を大別すると、中国から伝わったままの型式である文人表具と日本で独自に案出された大和表具の2つがあります。それぞれを少しみてみましょう!!

【文人表具】
 
◆明朝(ミンチョウ)仕立◆
表具の両端に細い縁をつけた様式。この縁を通常、明朝と呼び、その幅は2分(0.61㎝)~5分(1.52㎝)、それ以上の太さにしたものを太明朝といい、主に「支那表具」に用いられます。この明朝を丸表具や見切表具に取りつけることがあります。

◆丸(マル)表具◆
「袋仕立」ともいい、天地に別の裂地を用いずに、一種類の裂で本紙の周囲を囲んだ様式です。見切の中縁を略し、風帯・一文字も略します。また本紙の周囲を筋で囲む「筋入丸表具」もあります。

◆見切(ミキリ)表具◆
「見切仕立」ともいいます。天地を総縁のように廻し、中縁を一文字と同様の扱いにしたもの。左右の縁の広いものを幢褙見切、狭いものを輪褙見切といい、丸表具に一文字をつけたものといってもよいでしょう。

文人表具は以上の他に…天地・一文字・風帯を同一色にして境に筋を入れた「唐表具」、左右の柱が天地を貫き通した「太明朝表具」、左右の柱に風帯と同一の裂を用いた「円窓(エンソウ)」、幅の狭い本紙を輪補仕立にして風帯をつけた「柱隠(ハシラカクシ)」、台表具を連ねた「連台表具」など…本紙の内容や扱い、用途に則したいろいろな変型の様式があります。

【大和表具】
真・行・草の三体はそれぞれ真を表褙(ヒョウホエ)、行を幢褙(ドウホエ)、草を輪褙(リンホエ)と区別されています。
◆真◆
一般に“仏仕立”と呼ばれている型式です。別名「神聖表具」「中尊表具」「本尊表具」ともいわれ、仏画・頂相・題目・墨蹟などの仏教に関わる書画の表装に用いられます。鑑賞用ではなく、礼拝・儀式のための本紙に相応しい重厚な型式です。
◇真の真◇一文字、中縁、総縁のすべてが本紙を廻って囲みます。
◇真の行◇真の真の一文字のみ廻さないで普通の状態にします。
◇真の草◇真の行の一文字のみを取り外したものです。
様式1

◆行◆
純日本式で一般にもっとも多く用いられる型式です。他に「堂褙」「道補絵」とも書きます。柱の幅の寸法によって区別されます。柱の幅が2寸(6.6㎝)位のものを幢褙、7分(2~3㎝)以下の幅のものを輪褙といい、その中間のものを半幢褙といいます。
◇行の真◇神社・神道に関わるものの表具や、帝釈人物や聖人君子像などの本紙を表装する型式です。大和絵や重厚な書などに合う型式です。
◇行の行◇通称「本仕立」「大和仕立」「本表装」ともいいます。最も用途の多い型式で、絵画では風景・花鳥・静物画など広範な分野によく調和します。純日本風の上品で華麗な型式のため、南画・文人画・中国詩文などには相応しくないものです。
◇行の草◇「二段仕立」ともいい、行の行では派手すぎる場合に用います。文人表具の要素を加味して創製された日本表具です。和風のものの他、文人風・中国風のものにも合います。
様式2


◆草◆
「聯褙」「輪絵」ともいいます。現在は普通「輪褙仕立」をいい、幢褙の中縁の左右の柱をごく狭くした型式です。一般的には草の真はないとされています。
◇草の行◇清麗で質素な感じのする型式です。
◇草の草◇草の行より一文字と風帯を略した型式で、さらに簡素にした茶掛です。茶掛は瀟洒な形が喜ばれますので、草の草が多く使われます。現在、茶掛というと輪補仕立が一般的です。
◆台表具(台貼表具)◆
斗方画など小型の作品を台紙に貼り、適当な大きさにしてそれぞれ内容に合う表具とする様式です。
◆刳貫(クリヌキ)表具◆
台表具から工夫された様式です。裂地の幅の広いものを用いて本紙の部分だけを切り取り、そこに本紙を嵌めて表装したものです。刳り貫いた所に色紙や短冊を貼ったものも刳貫表具です。
様式3

 

長い年月を経て、これらの型式が定まってきました。これにはそれなりの故事・来歴や根拠があります。「取合せ」など表具の型式を決める時に無暗に形を変えたり、定式は無視してできません。
しかし、表具本来の目的“本紙を引き立てる”ということを考えた上で必要以上に型式にこだわりすぎることなく、各型式を基本的なものとして理解しながら、本紙に合った形を採用、あるいは工夫をしています!!

当社では皆様のご希望・ご期待(以上)に添える作品に仕上げていくため、日々精進していきたいと思っております。happy01
どうぞお気軽にご相談ください。telephone

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