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2011年9月 掛軸名称

2011.9.01 
豆知識

 

 

【一文字】よみ・いちもんじ

本紙の上下につけた、掛軸の中でもポイントとなる部分。 他の部分より上質な裂を使い、紙表具においても金襴・銀襴・漆箔などを使います。 本紙の中廻とを結ぶ大切な部分で、その体裁と質の良し悪しの影響は表具全体に及びます。 着物でいう帶の部分になり、その選には慎重を期すべきところです。

 

【風帯】よみ・ふうたい

大和表具本仕立(行の行)の場合、普通一文字と同じ裂を使う「一文字風帯」が作法です。 仏画表具・二段表具の場合などでは中廻と同じ裂を使う「中風帯」という。 普通一文字風帯より品位の一等下がったものとされます。 中国では風帯を「驚燕」「抜燕」と称し、屋外で掛物を鑑賞する習慣の為、燕の飛来防止を目的として取り付けられた ところからきているようで、日本ではこれを本式とし「垂風帯」といい、他に風帯を表具に貼り付ける 「押し風帯」「貼り風帯」などもあります。

 

【中廻】よみ・なかまわし

単に「中(ちゅう)」ともいいます。本紙の左右の中廻のことを「柱」といい、 丸表具のように天地がない場合では中廻の名称を用い、近年「廻り(まわり)」とも称します。 表具の「取り合わせ」(表具のデザイン)の良し悪しはこの中廻の適否によるともいえます。

 

【天地】よみ・てんち

中廻の上下にある部分のことで、本尊表具の場合、天地が繋がって中廻の外側を廻るので総縁ともいい、 中廻よりも質を下げた無地ものを主に使います。天地は一文字・中廻との相性で決めます。

 

【軸先】よみ・じくさき

軸・じくということもある。 用材は象牙(ぞうげ)・紫檀(したん)・花梨(かりん)・角(つの)・竹・塗り物・金属・水晶・陶品などがある。 形は切軸・短撥・利休形・朝鮮撥・変り形などです。 用材・形も様々あり、本紙の内容・表具の型式に従って最も相応しいと思われるものを選ぶ。例えば神仏に 関係があるものには角材や獣ものを使用しない、変り形軸は文人表具に向く等です。

 

【発装】よみ・はっそう

表具の上の木で、ここに鐶(かん)を取り付ける。表具の大きさによって太さ・⾧さなど適宜決める。 形も種々に変え、文人風には、角型・茶掛風は三角型・通常は山がなだらかな蒲鉾型などにする。 他に「八双」「表木」などの名称がある。

 

【露】よみ・つゆ

「垂風帯」の左右につけた小さい房のような糸のことをいう。 白い糸を「露」色物の糸を「花」浅黄色の糸を「水」と称します。

 

【筋】よみ・すじ

仏仕立などで天地・中廻・一文字の間に入れる細い線のことをいいます。 他に「細へり」「沈め(み)」などと呼びます。本尊表具では普通中廻の内側の筋を浅黄、外を紫にします。 他の色でも構いません。

 

【紐】よみ・ひも

掛緒・巻緒に用いる「紐」で、掛け緒は表具を掛ける時に使う紐で巻緒は掛緒に取り付けておき表具を巻く時に使う「紐」。 紐の⾧さ・太さ・色などは表具に応じて選定します。

 

【鐶】よみ・かん

紐を通して結ぶ「鐶」で座金と紐を通す釘からなる。表具の代償によって大きさを選ぶ。 色は銀古味・素銅が多く、座金の形は菊や梅の花形が多く使われます。

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